ランニングコストは運用のための費用のことです。
軽自動車のランニングコストというのはすなわち、維持費の音ですね。
軽自動車は燃費がよくて維持費が安いと言われていますが、本当にそうなのか気になるのではないでしょうか?

軽自動車とよく比較されるのがコンパクトカーですね。
これから車を乗り換えるのに軽自動車にしようか考えている人やコンパクトカーにしようと考えている人はその維持費、ランニングコストがどれくらいかかるのか気にになるところだと思います。
この記事では主に軽自動車のランニングコストとコンパクトカーのランニングコストを比較して解説します。

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軽自動車とコンパクトカーのランニングコストの比較
軽自動車とコンパクトカーではどちらにも良い面と悪い面があるのでどちらが良いとは言いにくいものです。
そのため、大前提にあなた自身にとってどちらの方がお得なのか考える必要があります。
ですので、自分が購入して乗るイメージをされながら読んでみてください。
ではまず始めに軽自動車とコンパクトカーのランニングコスト(維持費)を比較する場合の注目点を並べてみます。
・法定費用(税金)
・車体価格
・燃費
・任意保険料
以上の4つになります。
上記は車を乗る上で必ず掛かる費用ですので、これがランニングコストになります。
法定費用で比較
まず車の法定費用について解説しようと思いますが、カンタンに言うと『車を乗る上で最低限支払わないといけない義務化の税金』のことを指します。
そして、車の法定費用は自動車税、重量税、自賠責保険料の3種類があります。
自動車税は年1回支払うものです。
これは節約することができないもので支払日までに納付しないと延滞料が取られますので注意してください。


コンパクトカー… 自動車税
軽自動車 … 軽自動車税
表でコンパクトカーと軽自動車の自動車税を確認
種類 | コンパクトカーの自動車税 |
1000cc以下 | 29,500円 |
1000~1500cc以下 | 34,500円 |
1000cc以下(13年落ち以下) | 34,000円 |
1000~1500cc以下(13年落ち以下) | 40,000円 |
種類 | 軽自動車の軽自動車税 |
自家用乗用車 | 10,800円 |
自家用貨物車 | 5,000円 |
事業用乗用車 | 6,900円 |
事業用貨物車 | 3,800円 |
自家用乗用車(13年落ち以下) | 12,900円 |
自家用貨物車(13年落ち以下) | 6,000円 |
事業用乗用車(13年落ち以下) | 8,200円 |
事業用貨物車(13年落ち以下) | 4,500円 |
注意ポイント
自動車税と軽自動車は平成27年4月1日以降から上記の金額に増額されています。
また13年落ちの車も税金が上がっているので、費用にご注意ください
重量税は継続車検時に支払うもので、支払いは2年に1回です。
新車で購入する場合はエコカー減税などで最初の3年間は免除、または25%〜75%減税が適用されます。
重量税は車検の時に一緒に支払われることがほとんんどなので実際にいくら払っているのかわからないというからも少なくありません。
3年目以降はエコカー減税が無くなりますので注意してください。
また、こちらも節約することはできません。
軽自動車は一律6,600円です。
コンパクトカーは車体の重さによって変わり、1トン〜1.5トン以下なら2年で24,600円です。
自賠責保険は車検時に支払うものです。
もちろんこちらも節約することはできません。
そして、以下の表は2年間での支払いで比較したものです。
一般的な軽自動車の乗用車とコンパクトカー(1000~1500cc)で比較
税金の種類 | 軽自動車 | コンパクトカー |
自動車税(年間) | 10,800円 | 34,500円 |
重量税(2年間) | 6,600円 | 23,600円 |
自賠責保険料(2年間) | 26,400円 | 24,900円 |
合計(2年間) | 54,600円 | 117,500円 |
合計で見るとかなり軽自動車の方が安いことがわかります。



車体価格で比較
軽自動車とコンパクトカーの平均価格はどれくらいでしょうか?
代表的な車種3つをそれぞれ比較したものがこちらです。
軽自動車 | コンパクトカー | |||||
車種名 | N-BOX | ワゴンR | アルト | アクア | フィット | ソリオ |
価格(平均) | 157万円 | 131万円 | 105万円 | 210万円 | 162万円 | 152万円 |
平均 | 131万円 | 174万円 |
価格は平均で記載しています。
軽自動車とコンパクトカーの価格の平均を比較すると、約1.3倍違いますね。


燃費で比較
次は軽自動車とコンパクトカーの燃費で比較します。
コンパクトカーはハイブリット車とガソリン車と2種類ありますが、軽自動車の燃費価格をフラットに見るために標準のガゾリン車とハイブリッド車の両方で計算してみます。
軽自動車 | コンパクトカー | |||||
車種名 | N-BOX | ワゴンR | アルト | アクア | フィット | ソリオ |
燃費 | 23.5km/L | 28.6km/L | 35.1km/L | 35.4km/L | 22.5km/L | 23.4km/L |
月間ガソリン代金 | 約6,400円 | 約5,300円 | 約4,300円 | 約4,300円 | 約6,700円 | 約6,400円 |
※ガソリン代金は1ヶ月1000kmで150円/Lで計算。
アクアはハイブリッド車になります。


燃費で見ると車種によりますが同じくらいと言ったところでしょうか。
ハイブリット車であるアクアはやはり燃費が良いですね。
しかし、軽自動車ではセダンタイプのアルトがハイブリッド車と比べても差がない同じくらいの燃費です。
任意保険料で比較
最後に任意保険料を比較します。
保険料 | 軽自動車 | コンパクトカー |
月間平均 | 約3,300円 | 約3,700円 |
年間平均 | 約39,600円 | 約44,400円 |
一つ一つ見るとバラバラになりますが、軽自動車とコンパクトカーを全体で比較すると年間で約5000円の差が出ます。
ただし、任意保険は保管会社によって異なりますので保険会社や車種、条件などによってはコンパクトカーの方が安くなる場合があります。
1年間に掛かる維持費まとめ
軽自動車とコンパクトカーの維持費をまとめてみましょう。
1年間の維持費はこちらです。
軽自動車 | コンパクトカー | |
法定費用 | 27,300円 | 58,750円 |
燃費 | 63,600円 | 57,600円 |
任意保険 | 39,600円 | 44,400円 |
合計 | 130,500円 | 160,750円 |
1年間にかかる費用として計算したものです。
駐車場代、車検費用、タイヤ代は省いています。
もちろん車種によって異なりますが約30,000円の差が出て軽自動車の方が維持費が安いですね。
車を運転する上では維持費というものは重くのしかかって来るものですのですので参考にしてみてはいかがでしょうか。
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軽自動車とコンパクトカーの使用感を比較
車は費用だけで考えることはできませんね。
その運転している使用感も大事になってきます。
安い車を選んでも運転してストレスを感じてしまったら、その解消方法によって高くつくなんてこともあります。
また、長く乗る上では車の大きさや安全性が満足できるものが良いですね。
軽自動車とコンパクトカーの性能を比較していきましょう。


車の大きさの比較
軽自動車とコンパクトカーの大きさのを比較していきましょう。
軽自動車 | コンパクトカー | |
全長 | 3.4m以下 | 4m前後 |
高さ | 2.0m以下 | 1.5m前後 |
幅 | 1.48m以下 | 1.7m前後 |
軽自動車の規格とコンパクトカーの平均を比較したものです。
コンパクトカーには明確な規定があるものではなく、5ナンバー枠のコンパクトカーと言われているサイズの普通車です。
軽自動車の人気の車種では「規格内ギリギリの大きさ」のものが多いです。
車種の例
高さだけ見ると軽自動車の方が大きいですが、幅を見るとコンパクトカーの方が長いのでコンパクトカーの方が広いですね。

近年での軽自動車はミニバンのような目線の高さになるようなものが多数登場していますので「軽自動車=狭い」という概念は一昔前のものになっています。
安全性で軽自動車とコンパクトカーを比較
車を乗る上で大事になっているのは安全性ですね。
自らの運転ミスでも巻き込まれでも、事故にあうと命の危険があります。
車は「走る棺桶」という人もいるくらいですからね。
軽自動車の安全性
ではまず軽自動車についてですが、
特に軽自動車は普通車に比べると小さくて軽いです。
軽いので強度に不安だという人も多いですね。
20秒で解る軽自動車の衝突時の動画
軽自動車は正面衝突の事故にあうと胸部や脚に重傷を負うケースが多いようですね。
事故の映像をみてみるとフロント部分がへこんでいます。
運転手はハンドルやシートに頭をぶつけたりするなど直接の打撃による負傷が大きくなります。
以上のことから軽自動車の強度はとても低いということがわかります。
コンパクトカーの安全性
ではコンパクトカーはどうでしょうか?
コンパクトカーは普通車の中でも軽量化されていてサイズも小さいうるいですが軽自動車よりも重くて大きいです。
日本の自動車事故対策機構が調べたことによると、近年のコンパクトカーの衝突安全性能は5つ星がつけられているほど高いです。
ただし、正面衝突の際には衝撃吸収がうまくできません。
車の強度が高い分衝撃吸収がうまくできずにもろに伝わってしまうという欠点があります。
実際の事故の件数を軽自動車と普通車を比較すると軽自動車の方が事故件数も死亡率も少なかったです。
つまり、強度と安全性を比べるとどっちもどっちという表現が当てはまるということです。


ズバリ軽自動車とコンパクトカーでお得なのはどっち!?
ここまで軽自動車とコンパクトカーについて比較してきましたが、結局どちらがお得なのかわからないという方もいるでしょう。
なので、私がズバッとどちらがお得なのか解説します。
軽自動車とコンパクトカーでお得なのはズバリ軽自動車です!
ランニングコストを比較すると年間で30,000円前後の差があります。
しかし広さや乗り心地のことを考えるとコンパクトカーの方が優れていますので一概には言えない部分があります。
あくまでもランニングコストを比較した上では軽自動車がお得ということになります。
この他にも掛かる費用を含めた最終的な1年間の維持費の価格差
軽自動車とコンパクトカーである普通車のランニングコストは30000円の差が年間であります。
ですが、これ以外にも下記の費用がプラスアルファとして加えられると考えられます。
車検代金
メンテナンス費用
車検は平均的に考えると下記のように車検費用が掛かります。
車検費用の平均額
車種 | 費用 |
軽自動車 | 75000円~85000円 |
コンパクトカー | 95000円~105000円 |
車検は2年に1回ですが、軽自動車では約80,000円でコンパクトカーは約100,000円で2年間で2万円の差。
ですので、1年間だと1万円の差。
更にメンテナンス代として、例えばエンジンオイルですが、軽自動車では平均的に3500円くらいで売られていますが、コンパクトカーなど普通車は5500円程。
1年1万キロとして、2000円の値差があるので2倍して4000円。
その他部品のパーツでタイヤ、プラグ、ラジエーター、バルブ等の交換などを考えると5000円ほど掛かる計算になります。
軽自動車は部品一つにしても、普通車と比べると安い傾向にあるためコンパクトカーの場合は逆にコストは積み重なってきます。
ですので、これらの費用とランニングコストを合わせると年間で
約50000円
程は差が出てくると思っておいたほうが良いです。

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まとめ
軽自動車とコンパクトカーのランニングコストを比較しました。
燃費はコンパクトカーのハイブリット車の方が安くなりますが、法定費用などを比較すると軽自動車の方が圧倒的に安くなります。
動画で違いを確認したい人へ
年間を通して見ますと30,000円の差がありますので、ランニングコストは軽自動車の方が安いということになります。
ランニングコストという面で考慮するのであれば軽自動車の方がお得ということになります。