軽自動車を利用する上では様々なパーツや部品がある程度の年数が経過すると劣化してしまいます。
そのため、交換や修理が必要になります。
車での交換のパーツにはベルトがありますね。
このベルトはファンベルト、Vベルト、タイミングベルトがあります。
それぞれ用途は異なるものや含まれているものがあります。
このベルトには「鳴き」と呼ばれる異音が発生することがあり、交換しないといけません。
この記事では車のベルトの交換時期のタイミングや費用、予兆の基準について解説します。
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ファンベルトの交換時期や費用
車のファンベルトはエンジンのクランクシャフトの観点が動力をとって自動車を動かすのに必要なエンジン機構を駆動させるベルトです。
エンジン機構
・オルタネータ
・ウォーターポンプ
・エアコンプレッサーなど
本来はラジエーターを冷却するためのファンを回すためのベルトであったからこそファンベルトと呼ばれています。
ラウワンの駐車場に軽のファンベルト落ちてて笑うw pic.twitter.com/KxHtR5wivL
— おーでぃなりー@オタクボウラー (@ordinary_game) September 25, 2019
しかし、現在のエンジンは電動ファンが主流のためファンベルトでファンを回している車はほとんどありません。
昔ながらの名称がそのまま定着して電動ファンも含めて「ファンベルト」と呼ばれています。
このファンベルトが切れてしまうとエンジンの電力供給が止まってしまって走行中に動かなくなり、大事故を起こしてしまうかもしれません。


交換時期は3〜5年毎で予兆は鳴きが出る
ファンベルトが「鳴き」と呼ばれる異音が発生したら交換しなくてはいけません。
これが劣化して危険を知らせる予兆でもあります。
「キュルキュルキュル」という音がするのですぐにわかると思います。
この音が鳴るということは亀裂や割れが発生している可能性があるので速やかに確認しましょう。
そのまま放置すると切れてしまうこともあります。


異音がしたから交換するというのではなく、一定の走行距離や使用年数で交換した方がいいです。
走行距離:5〜10万km
使用年数:3〜5年
以上が交換の目安です。

軽自動車のファンベルト交換の費用は1万円程度
ファンベルトから異音がしたら整備工場やディーラー、カーショップでファンベルトを見てもらってください。
まずは経年劣化をチェックしてもらい、劣化が原因でないなら張りの調整を行ってもらいましょう。
経年劣化が見られてファンベルトを交換する場合は、以下のような費用がかかります。
車種 | ベルト代 | 作業工賃 |
軽自動車 | 3,000円程度 | 5,000円程度 |
普通自動車 | 4,000円程度 | 5,000円程度 |
大型自動車 | 6,000円程度 | 6,000円程度 |


もちろん車種やメーカーによって金額差がありますので目安程度に思ってください。
ファンベルトを交換しても調子が悪いなら調整が必要
ファンベルトを交換しても調子が悪いことが続く場合があります。
「ギュルギュル」という異音が聞こえてくるなどの症状が現れます。
そんな時はファンベルトを調整すれば解消されます。
調整を行う場合は整備工場やカーショップに依頼が可能で、調整工費がかかります。
車種 | 調整工費 |
軽自動車 | 2,500円程度 |
普通自動車 | 3,000円程度 |
大型自動車 | 3,500円程度 |
ベルトの調整は交換時ほどの費用がかからないですね。
こちらもベルト交換同様に車種やメーカーによって金額が異なります。
Vベルトの交換時期や費用
Vベルトは形状が名前の由来になっているベルトです。
滑車を介して動力を伝えるためのゴム状のベルトで、断面がVの字に見えます。
Vベルトはエンジンからウォーターポンプやオルタネーター、エアコンやパワステなどに伝達するための役目があります。


ポイント
ファンベルトとVベルトの違いはほぼありません。
ファンベルトはあくまでも冷却ファンを回すためのベルトであったからファンベルトで、VベルトはV型断面を持ったベルトです。
ファンを回すベルトでもVベルトではない事も多々あります。
Vベルトが伸びたりトラブルが発生するとエンジンの回転がパーツに伝わらないので車の動作が不安定になります。
劣化すると亀裂が入って、最悪の場合は運転中に切れてしまし大事故を起こすかもしれません。
そのため、異音が発生したらすぐに確認してくださいね。
Vベルトの交換時期は3年や5万キロ
Vベルトの交換は異音が発生してからではなく、ある程度の年数や走行距離が目安になります。
この音が鳴ったら早めに交換しないといけません。
車の様々なパーツというものは摩擦や経年劣化ですり減るのので、ひび割れるケースは仕方ない事なんですね。
特にVベルトはゴム製なので経年劣化は避けられません。

異音を聞いていないとしても走行距離や使用年数を目安に交換しておいた方が安全です。
走行距離:5〜10万km
使用年数:3〜5年
これは新車の購入や、前回の交換からの目安です。
Vベルト交換の費用は1万円程度
Vベルトの交換には整備工場やディーラー、カーショップで交換できます。
Vベルト代:5,000円程度
作業工費:5,000円程度
合計で1万程度になります。
Vベルトでの購入で重要なのは純正品であるかどうかです。
ディーラーの交換では純正品ですが費用は割高です。
整備工場やカーショップでは在庫が無い可能性があります。


タイミングベルトの交換時期や費用
タイミングベルトは車の運転において非常に重要な部品の一つです。
タイミングベルトの役割は車のエンジンの吸気と排気を司ってます。
エンジンが気密性をあげて燃焼効率をあげる為にバルブの開閉を機械的に行っています。
バルブの開閉の「タイミングを合わせる」ために必要なものがタイミングベルトです。

タイミングベルト交換時期は10万キロで予兆はほぼ無い
タイミングベルトの交換は10万キロと言われています。
しかし、実際の使用条件や経年劣化も考慮して交換時期を見極めないといけません。
【before】軽トラの修理
タイミングベルトが出てくるまでにどれだけ時間がかかったことか。
できる人からするとたいしたことないと思うけど、
触ったことないので、自分ではすごいと思っている。 pic.twitter.com/nhUBBPlH— onolin (@onolin999) August 8, 2012
タイミングベルトはエンジン付近の部品なので通常は確認することができません。
その為、タイミングベルトの交換時期や寿命は視覚的には非常にわかりにくいものです。
しかし、タイミングベルトにも寿命があります。
タイミングベルトの素材はゴムを用いられていますので摩擦や経年劣化で切れる可能性があります。
つまりは、ゴムの寿命がタイミングベルトの寿命という事になります。


タイミングベルトはファンベルトやVベルトのように異音がして予兆がでるようなことはそう多くありません。
これはタイミングベルトは歯車がかみ合うようにギザギザになっているベルトだからです。
突然切れてしまってエンジンがストップしてしまう事の方が多いでしょう。
もしも異音がすると感じたら本当にタイミングベルトなのか慎重に見極めましょう。
原則的には異音がする事象が少ない箇所なので消去法で原因箇所を探していく方がいいです。
注意
タイミングベルトはエンジン部分の吸気バルブとシャフトのバランス(開閉)を取ってくれているような位置付けで非常に大事な部品。
切れたり、壊れてから治すという考えは止めたほうが良いです。
なぜなら、エンジンが壊れる可能性がかなり高く何より急に止まってしまうため大事故になる可能性もあるので、速めに交換するほうが良いです。

軽自動車のタイミングベルト交換費用は3万円程度
タイミングベルトを交換するにはタイミングベルト代と作業工賃がかかります。
軽自動車のタイミングベルト代は3,000円前後です。
普通車の場合は3,000円〜8,000円程度です。
軽自動車のタイミングベルトの作業工費は2万円前後です。
普通車の場合は2万円台半ばで、排気量の多い普通車では4万円〜6万円程度かかります。
車種 | ベルト代 | 作業工賃 |
軽自動車 | 3,000円程度 | 2万円程度 |
普通自動車 | 3,000円〜8,000円 | 2万円〜6万円 |


タイミングベルトは車検の検査項目にない
タイミングベルトの交換が必要かどうかは車検でわかると思っている方も多いかもしれませんね。
しかし、車検の検査項目にはタイミングベルトがありません。
その為、タイミングベルトが切れる寸前であっても車検が通ってしまう事もありえます。


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車検の検査項目にはタイミングベルトがありませんが、それでも車検のタイミングでタイミングベルトの交換を進めてくることがあります。
多くは実際に交換時期が来ていたり寿命を迎えているパターンです。
言うまでもなく、タイミングベルトを交換しましょう。
そうしないと、万が一ずるずると忘れてしまった場合、逆にタイミングベルトが切れてエンジンがイカれクルマが壊れたほうが大損してしまいます。
また、もう一つまだ交換時期ではないが次の車検までは持たないと言われるパターンもあります。
車検は初回を除くと2年に1回なので、2年以内に寿命を迎える可能性があると伝えてくれるんですね。
まだ寿命ではないのならすぐに交換する必要はないのですが、重要な部品なのでよく話しあって適切な判断をしましょう。
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まとめ
軽自動車の必要なベルトの交換時期やタイミングや費用、予兆について解説しましたがいかがだったでしょうか?
ファンベルトやVベルトは異音がした時が寿命の予兆です。
走行中に切れてしまうと大事故を起こすかもしれないので速やかに確認して交換しましょう。
交換の費用はベルト代と作業工賃の合計で1万円程度です。
エンジンの吸気と排気を司るタイミングベルトと言う非常に重要なパーツがあります。
タイミングベルトはファンベルトやVベルトのような異音を出す予兆がありません。
なので見落としてしまうかもしれません。
交換時期は走行距離が10万キロ程度です。
その為、一回あるかないかですね。
交換の費用はベルト代と作業工賃の合計で3万円程度です。
また、タイミングベルトは車検項目にはありません。
車検時に交換を勧めてくることがありますので寿命を迎えている場合は速やかに交換し、まだ大丈夫ならよく話し合って判断しましょう。